今日は、「超高齢化社会」を迎える我々の一番の「恐怖」になっている「認知症」について「脳科学」で勉強してる内容をお話ししたいと思います。
私自身もアラ還世代になってきて、子供のお世話にならないようにと考えた時に一番避けたい事は、やはり呆けませんようにという事です。
私もデイサービスセンターの職員として働いていた経験から色々な方を見てきています。何を言っても本人さんが忘れておられるので、どうしようもないです。
本当に普通の方が呆けておられるので、最初は戸惑いの方が多かったですが、よい経験をさせていただいたと思っております。
しかし、こればっかりは、人の振り見て我が振り直せ!の通じない世界ですので、本当に難しいですよね。
完全に呆けておられた87歳の車椅子に乗られてる以前に教師をされてた方は何をして貰っても「ありがとう」「ありがとう」と言われてました。
そのお姿を見ると、私がはたして、それが出来るだろうか?呆けた私が、いつも「ありがとう」と人によう言うのだろうか・・と思ったら、ただただ、その方に改めて最敬礼をしたい気持ちになりました。元気でおられて欲しいです。
さて、誰もが老いるのですが、最初に書いたように、まず認知症になる原因から考えてみましょう。
認知症の原因
具体的には・・
・海馬の縮小
・テロメアの減少
という2つの事があげられます。
海馬とは・・
「記憶の中枢」と言われるように、簡単に言うと脳の中で記憶を保存しておく場所と考えてもらえたらと思います。老化と共にその面積が小さくなっていくのです。
テロメアとは・・
人間のDNA(染色体)の端の部分の事で「老化」「寿命」に関係しています。老化と共に短くなっていきます。例えていえばマッチ棒と言われていますが、火薬の部分が両端についているマッチ棒をイメージしておいて下さい。
海馬の縮小とかテロメアの減少、この2つは老化する、つまり加齢に依って起こってしまいます。しかし、これに拍車をかけるのがストレスなのです。
私の「脳科学」の「師匠」が、分かり易く説明してくれたので、それを、お話しさせていただきますね。
まず、自分の精神年齢って考えられた事おありですか?今の年齢が75歳だとしても、その方が40歳だと思えば本人は40歳なのです(笑)
なので例えば、80歳の方が、おられたと仮定して、その方が物忘れを最近しだしました。しかし、周りから見たら80歳なので、別に変な事でも何でもないですよね。
でも、その方が自分は40歳だと思っていたとしたら、どうでしょうか・・?
自分の中で「私は、まだ40歳なのに「認知症」になるなんて有り得ない」と思ってしまいます。
でも、このまま、もし進行して「認知症」になったらどうしよう・・と「ドキドキ」してしまうのです。
この「不安」と「恐怖」これが「ストレス」となり、自分で海馬とテロメアを攻撃してしまい、余計に自分から「認知症」に近づいてしまうのです。
また、それらに加えて「老齢期」になると「感情」のコントロールが難しくなってくるという「研究結果」がでています。
先ほど言ったように、「精神年齢」は若いままなのに、コントロールが出来ない自分の感情と「認知症」ではないかという「負のスパイラル」に陥ってしまうのです。
なので、「認知症」かも・・と思い煩っている人に「大丈夫ですよ」とお声掛けをしても、逆効果になってしまうそうです。難しい問題ですね
「認知症」を治すには・・
科学の世界では、今、「瞑想の効果」というのが解き明かされようとしています。ハーバード大学の論文によると・・
8週間毎日、およそ20分間やれば、人間の記憶の中枢の「海馬」が変化を起こしたというのです。
何もしなかった場合と瞑想した場合とで比べると瞑想をした場合は「海馬」の一部の体積が5%大きくなったのです。
「海馬」だけでなくて「小脳」「脳幹」といった所で「脳」の細胞、特に「神経細胞」が集中している所が増えたという研究結果が発表されています。
「海馬」は「ストレス」に、さらされていると痩せてしまうという変化が起こります。
健康な人と「ストレス」で「うつ病」にかかってしまった人の「海馬」を比べると隙間ができていて一目瞭然でした。
そこで役立つのが「瞑想」です。「ストレス」でやせ細ってしまう「海馬」を目をつぶって呼吸を意識すれば助ける事ができるんです。
先ほどのハーバード大学の研究によると、「瞑想」により、元に戻らないどころか「海馬」は活発に動くことになるのです。
年齢やストレスでしぼんでしまう「海馬」が若い頃の様に元気に働いてくれれば、こんなうれしい事は、ないですよね。
「瞑想」で目をつぶって「呼吸」だけを考えるという行動は、その他の事を考えられないようにして「脳」を休ませることになるのです。
ふだん意識した事もないのに、「呼吸」を意識すると「前頭前野」が起きていながら「海馬」の方じゃなくて意識が「呼吸」に行くのですね。
「前頭前野」は「吸いて・吐いて」に気をとられて、「海馬」にストレスを与えずに「海馬」が元気になります。
1つの事に意識を向けて「脳」を休ませてあげれば大事な時に元気に働いてくれる様になります。(ためしてガッテンより)
まとめ
・「認知症」への恐怖や不安が「瞑想」の呼吸をして意識を集中することにより、不安や悩みが消えていきます。すなわち、「ストレス」が消えるので、それが「海馬」や「テロメア」の復活の促進になります。
アラ還の独り言
それと一番大切な事をお伝えするのを忘れてました。
「コミュニケーションの大切さ」です。家に閉じこもったり、誰にも会わない日を作らないようにすることも重要な事なのです。「遠くの身内より近くの他人」です。自分も「他の人の近くの他人」になっているので普段から、そこも意識していきましょうね。
「アラ還世代」の皆さま、今の元気なうちにの「瞑想」の「呼吸法」を覚えて1日に20分からしてみるようにされる事をお勧めします。
自分で出来る一番簡単な方法です。「アラ還世代」の私達は、人様に迷惑を、おかけしないように、自分の呆けは自分で治しませんか?この「呼吸法」は「人生のツール」になりますので、一緒に持ちませんか?
今日に出逢った全ての人に感謝。そして、私にも、ありがとう。
TO BE CONTINUED・・・
続く・・・